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経営学部谷川ゼミが静岡県伊豆の国市に対して観光振興策を提案しました

2025.9.12

〈概要〉

 経営学部谷川ゼミ(担当:谷川透特任教授)は、主として観光ビジネス、観光マーケティング、観光による地域振興等について研究学修するゼミとして本年度新設され活動をスタートしました。
 第1期生3年生の13名は、実践的研究の場として静岡県伊豆の国市に位置する伊豆長岡温泉をゼミ合宿地として選定し、2025年9月1日から2泊3日のスケジュールで合宿を行いました。この合宿の中では、伊豆の国市に対して観光による地域振興策を提案した他、伊豆長岡温泉を代表する名旅館「三養荘」や世界遺産「韮山反射炉」など市内の観光資源を視察し研究への理解を深めました。

三養荘庭園見学、玄関
【写真】「三養荘」庭園見学、「三養荘」玄関

三養荘集合写真、韮山反射炉
【写真】「三養荘」の支配人・マネージャーと、世界遺産「韮山反射炉」見学

〈伊豆の国市への提案〉

 伊豆の国市は、伊豆半島の北部にあって首都圏や周辺観光地の箱根・熱海・伊豆地域からのアクセスも良く、豊かな自然、歴史・文化・世界遺産、温泉、食に恵まれた観光地です。しかしながらその知名度・認知度が低いこと、多くの地域と同様に少子高齢化と人口減少が進んでおり、観光を通じた定住人口・交流人口・移住を含めた関係人口の維持拡大などが主要課題となっています。市は「もっと住みたくなるまち」「もっと訪れたくなるまち」を目指した観光基本計画を定め、現在そのアクションプランの策定を進めている状況にあります。 
 そのような中、今回のゼミ生による提案の機会が決定した際には、伊豆の国市から「学生ならではの柔軟な発想・アイディアに期待したい」とのお言葉をいただきました。そしてそれを励みに前期授業の後半を伊豆の国市観光についての調査・分析・課題の特定・解決策の検討に費やし、今回の提案に臨みました。

〈ゼミ生による提案内容〉

 ゼミ合宿2日目の当日は伊豆の国市長岡総合会館において、伊豆の国市産業部観光文化課様、伊豆の国市観光協会様、伊豆長岡温泉旅館協同組合様の5名様に対して、谷川ゼミ3グループによるプレゼンテーションを行いました。
 各グループの主な提案内容は以下の通りです。

Aグループ
 1.空き家を観光資源に(古民家×地元食材レストラン・古民家×保護猫カフェ)
 2.ナイトフェス(ライトアップイルミネーション・ナイトシアター)
 3.スタンプラリーイベント

Aグループのプレゼン
【写真】Aグループのプレゼン

Bグループ
 1.廃校リノベーションによる地域密着型宿泊施設(温泉・農業体験付き宿泊プラン)

Bグループのプレゼン
【写真】Bグループのプレゼン

Cグループ
 1.若年層が夜も滞在したくなる足湯シアター
 2.温泉街の夜をもっと楽しく宿泊したくなる夜市

Cグループのプレゼン
【写真】Cグループのプレゼン

〈伊豆の国市・観光協会・旅館組合様からの講評要旨〉

 「市内で観光に携わる関係者の多くは、地元で生まれ育ち、地元発展を願い仕事に就いている。そのため自分たちの中ではあたりまえとなって気が付かないことが、このように外部からの顧客目線、若年層目線でいただく提案によって発見や気付きとなるので本当にありがたい。
 また、現在進めつつあるSNS発信の強化、インバウンド対応等、遅れている部分を鋭くご指摘いただいたところでは非常に耳が痛い思いであり、重要課題として取り組みを進めていかなければならない。
 いずれも今後の観光基本計画に盛り込まれているところでもあり、今回いただいた提案資料は次回の観光協会の理事会議で提示させてもらい、アクションプランの策定や観光振興促進の参考にさせていただきたい。」
 以上のご講評と高い評価をいただいたことは、ゼミ生にとって、グループメンバーが時間をかけて協力し合い真剣にこのプレゼンに取り組んだ成果であると実感できたことと思います。