明星大学経営学部は、学生の実践的な企画力を養うために、9月より株式会社三越伊勢丹ホールディングス(以下:三越伊勢丹)経営戦略統括部事業企画推進部の森川光城氏および高橋祐介氏と産学連携し、商品企画の体験教育プログラムに取り組みました。
お知らせ
TOPICS経営学部の学生たちが三越伊勢丹の商品企画に挑戦
2021.11.25
産学連携プログラム「明星ビジネスイノベーションチャレンジ」の概要
経営学科の事業承継・起業コースでは、革新的な商品や事業を創出するビジネスイノベーター(商品プランナー・起業家など)をめざす人を対象に「ビジネスイノベーター塾」を開講しています。
今期のビジネスイノベーター塾では、伊藤智久准教授・谷井良教授・中嶋教夫教授の指導のもと、三越伊勢丹と産学連携による企画体験を通して実践的な企画力を養うことを目標に、産学連携による体験教育プログラム「明星ビジネスイノベーションチャレンジ」を展開しました。
今回の商品企画のテーマ
今回の明星ビジネスイノベーションチャレンジのテーマは、次の通りです。
- 2030年における三越伊勢丹の百貨店事業のあるべき姿を構想したうえで、
- 20〜30代の若者を対象とした新しいショッピング体験を提供する商品・サービスを提案せよ
チームごとに練り上げた企画を競い合う「最終発表会」
今回学生たちは6チームに分かれ、三越伊勢丹の現状を踏まえたSWOT分析による戦略検討や商品・サービスのコンセプト検討などに挑戦。11月11日(木)に行われた最終発表会では、三越伊勢丹の森川光城氏および高橋祐介氏らを審査員に迎え、チームごとに調査・分析結果に基づいた商品企画を提案しました。
6チーム中、最優秀賞を獲得したチーム「マクミランラン」は「行かない百貨店」をコンセプトに、自動車メーカーによる自動運転EV(電気自動車)を活用した移動型店舗について提案。
オンラインショッピングが普及し、競合がネット販売に注力している傾向を逆手に取り、三越伊勢丹の強みである「きめ細かな接客力」を生かした企画を提案しました。「来てもらう百貨店」から「百貨店が出かけていく」新しいスタイルの提唱に加えて、4D機能を駆使した香水やワインの匂いをテイスティングできる顧客体験や、3Dプリンタを活用した商品提供やドローンによる配送サービスなどの付加価値も提案されました。
三越伊勢丹の森川氏からは「ただの移動式販売の提案ではなく、顧客にパーソナライズされた完成度の高い移動式販売サービスが考えられている」と、高い評価を得ました。
「マクミランラン」チームリーダーのコメント
最優秀賞を獲得したチームのリーダーである田村麻衣さんは、明星ビジネスイノベーションチャレンジを振り返り、次のようなコメントをしました。
経営学部2年 田村麻衣さん:
「最初の頃のミーティングでは、メンバーそれぞれがやりたいことを思い思いに口にするだけでした。しかし、授業を重ねるうちにメンバー全員が次第と三越伊勢丹の課題について深く考え、テーマに合った必要なことは何なのかを考え合えるようになりました。この授業を通して、自分たちが大きく成長できたと感じます。」
改善点を見つけるフィードバック
最終発表会後には、三越伊勢丹の森川光城氏や高橋祐介氏からいただいたチームごとのフィードバックをもとに、伊藤先生指導のもと、チームごとに振り返りを行いました。
事業承継・起業コースのカリキュラムで得た学び・体験をもとに、学生たちは来年度から開始するゼミナールでさらなる学びに取り組みます。
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