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宇都宮カクテル仕掛け人による講演会を開催しました

2018.4.27

 経営学部2年生の必須授業である経営基礎3(多摩ブランド創生コース)では、地域ブランド開発や商店街の活性化などに精通する官民のスペシャリストをゲスト講師としてお招きしています。
 2018年4月19日(木)に行われた初回のゲスト講師としては、宇都宮カクテル誕生の仕掛人、合同会社FRONTLINE代表で、観光発想系マーケティングプロデューサーの前好光氏をお迎えしました。

観光発想系マーケティングプロデューサー 
前 好光(まえ よしみつ)氏

 前氏は1988年より約20年間JTBグループに属し広告・販促・教育研修・新規事業開発・観光活性・地域振興などに関わり、グループ内のシンクタンクを設立。副所長を経て、2007年に独立されました。官民問わず、数多くの地域振興計画、プロモーションプラン、交流コンテンツや地場産品の開発など豊富な経験や実績を積まれています。
 今回は、1996年に手掛けた宇都宮カクテルによる地域振興事例をお話しいただきました。

▼宇都宮カクテル倶楽部ロゴマーク

 
▼カクテル(イメージ写真)

 
 宇都宮と言えば餃子が有名ですが、餃子だけでは消費額が増えず、また宿泊につなげるだけのインパクトに欠けるという課題がありました。そこで前氏が目につけたのが「カクテル」。たまたま宇都宮にはカクテルを扱うショットバーが集積しており、バーテンダーのスキルも全国レベルと言われていました。新たな宇都宮の目玉として、さまざまな仕掛けを展開されました。
 中でも、反響が大きかったのが、JRとタイアップし、宇都宮カクテルエクスプレスを走らせたことです。
 列車の中でバーテンダーがシェーカーをふって、乗客にカクテルを提供するという企画は大成功。当時、栃木県でJR東日本が展開していた、デスティネーションキャンペーンとの相乗効果もあって、宇都宮カクテルの名は一気に拡がりました。
 前氏によると、地域振興のポイントは、自分の思いをしっかりともち、地域の住民や協力者を巻き込みながらストーリーをつくっていくこと。そして、一番大事なのは、地域を好きになること(ファンになること)だとおっしゃいました。
 これから多摩の地域振興を手掛ける学生にとって、前氏の講演は、大きな学びの場となったに違いありません。講義終了後に、一人の学生が前氏に歩み寄り、「70分あっという間でした。とても楽しかったです。」と目を輝かせて感想を述べたシーンがそれを物語っていました。

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